今さら聞けない?!クリスマス料理の理由
クリスマスパーティーにはチキンとケーキ!
これは世界共通なんて思っていませんか?
クリスマス料理も、国によってさまざまなのです。
ほかの国のクリスマス料理をご紹介します♪
〇なんで七面鳥を食べるの?
欧米のクリスマスでは、七面鳥がテーブルの真ん中に置かれるというイメージが沸くかもしれませんね。しかし、昔はガチョウを食べていたことをご存知ですか?
牛はミルク、鶏のメスは卵を産むので必要、オスはお肉が硬いので食べる気がしない、豚肉は特別感がなくなってしまう。
そんな理由から、ガチョウがクリスマスに食べられていました。そして、もっと多くの人を呼べるようにガチョウよりもいい食材を見つけました。それが、七面鳥です。七面鳥はガチョウよりも飼育がしやすく、安い値段でサイズも大きいことからクリスマスにぴったりの食材になったのです。
『クリスマスキャロル』という小説のワンシーンにもあります。しかし、七面鳥のイメージが貧しいというイメージもあり、七面鳥を避ける国もあるようです。
〇日本では食べない七面鳥
日本では、七面鳥というよりフライドチキンが根づいていますよね。それは、日本ならではの理由があるから。
欧米でクリスマスに七面鳥が食べられているとき、日本であまり生息していない七面鳥を購入するのは困難だったのです。現在でも、飼育はほとんどされていないので、クリスマスに七面鳥を食べる日本の家庭は少ないのではないでしょうか。また、日本では、七面鳥を丸ごと焼けるサイズのオーブンが普及していなかったのも理由の一つです。
日本でフライドチキンが食べられるようになったのは、外国人が七面鳥の代わりにチキンをディナーにするという発言から始まりました。ケンタッキー・フライド・チキンがクリスマスはケンタッキーという広告を出して、現在ではクリスマスにフライドチキンを食べるのが当たり前に。
さまざまな理由が重なり、日本のクリスマスではフライドチキンを食べるようになったのですね。
〇クリスマスケーキの由来と世界のケーキ
クリスマスケーキの始まりとなったのは、19世紀のフランスでした。起源とされているブッシュ・ド・ノエルは、チョコレートクリームなどでロールケーキを覆い、フォークで波模様を描き薪に見立てたケーキです。フランス語で、クリスマスの薪という意味です。
キリスト生誕以前から12月の上旬、ヨーロッパの家庭では大きな薪を焼いて冬至を祝いました。その薪が由来となり、ブッシュ・ド・ノエルが食べられるようになったのです。
クリスマスケーキは、それぞれの土地や文化によって異なります。フランスでは、ドライフルーツがふんだんに使われたベラベッカというケーキ。イギリスでは、香辛料やブランデーで漬けたリンゴやブドウなどの材料をパイで包み焼き上げたミンスパイと、他にも特徴的なケーキばかり。
〇日本のクリスマスケーキの謎
日本でのクリスマスケーキは、不二家創業者である藤井林右衛門が、アメリカ修行で出会ったイチゴショートケーキを日本人好みに改良したのが始まりとされています。1922年にイチゴのショートケーキを含めた特別なクリスマスケーキを販売し、不二家店舗の拡大と同時にクリスマスケーキも普及していったのです。
しかし、なぜ日本でイチゴのショートケーキがクリスマスの定番になったのか気になりますよね。それには、ケーキ業界のイメージ戦略がカギとなります。白い生クリームが雪、赤いイチゴがサンタクロースという表現ができますし、日本では紅白がおめでたいイメージなので色の相性もよかったといえます。
日本のクリスマスケーキは、そのような経緯で広まりここまで根深い文化になったようですね。
〇世界の伝統的な料理
国別で親しまれているクリスマス料理をご紹介します。
ドイツでは、クリスマスを待つ間に少しずつスライスして食べるパンのシュトレンが王道。ドライフルーツやナッツをパン生地に練り込み、表面を粉砂糖でコーティングします。日が経つほど風味が芳醇になっていきおいしく味わえるので、クリスマスが待ち遠しくなる料理なのです。
デンマークでは、エーブルスキワという丸く焼いたホットケーキのようなものが主流ですね。作り方は、たこ焼きのように丸い穴が開いた鉄板でクルクル焼いていきます。イチゴジャムを添え粉砂糖でデコレーションし、ホットワインと一緒に楽しみます。
イギリスでは、チポラタソーセージのベーコン巻きを食べます。チポラタとは、親指程の小さなソーセージのことで、そこにベーコンを巻いて焼きます。キリストが産着を着ている姿に似ているとされ、必ずイギリスのクリスマスディナーに出される料理です。
さまざまな国で、特別なクリスマス料理があるのですね。
それぞれの国で独自のルールやしきたりがあるのですね!料理も違うので、色々な国の方々と一緒にパーティーをしたら楽しそう♪素敵なクリスマスを☆
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